近年、大麻由来の成分であるCBDが注目を浴びています。CBDと比較されるものに、THCという成分もあります。THCの正式名称は、テトラヒドロカンナビノールですが、一体どのような特徴のある成分なのでしょうか。
この記事では作用・効能や安全性、合法性などの観点から、THCとCBDとの違いを解説します。さらに、THCが含まれないCBDリキッドの紹介もしますので、ぜひ参考にしてみてください。
THCとは何か?
THCの正式名称は、テトラヒドロカンナビノールといいます。THCには精神活性作用があり、鎮痛や催眠の効果もあります。依存性があり副作用として脳や精神への悪影響を与えてしまう可能性がある点がCBDとの大きな違いです。
THCは主に大麻の花や葉から抽出される成分であるため、大麻取締法の「大麻」にあたりますし、麻薬及び向精神薬取締法の規制対象ともされています。しかし、海外では医療用大麻としても活用されており、必ずしも有害な側面ばかりを有する成分ではありません。
THCには、デルタ8・デルタ9・デルタ10と複数の種類があり、心身に与える影響も少しずつ異なります。日本においてはいずれも規制対象となるため、本記事では特段区別することなく解説します。
THCには気持ちを高揚させる効果が期待される
THCには精神活性作用があり、気持ちを高揚させる効果が期待されます。しかしいわゆる「ハイ」の状態になり、中毒性と依存性が指摘されています。そのため日本では、THCは規制対象とされています。
以下では、THCの作用や効能について、より具体的に解説します。
THCの作用・効能
THCは、体内のカンナビノイド受容体と言われるものに結合することで、種々の作用・効能を引き起こします。そのうち、代表的なものは、精神活性作用です。
ただし、THCがカンナビノイド受容体と結合することで引き起こす作用・効能は、それだけではありません。鎮痛作用や催眠作用、抗がん作用などもあるとされます。
そのため海外では、大麻を医療用として使用を認めている国もあります。
THCとCBDとの違い
THCと同じ大麻由来の成分としてCBDがあります。日本で規制されているTHCと異なり、CBDは、近年では化粧品やリキッドなど、さまざまな関連商品が販売されている注目の成分です。
では、THCとCBDにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、作用・効能、安全性、合法性という3つの観点から、THCとCBDの違いを具体的に解説します。
CBDは安全でリラックス効果が期待できる
CBDには、心身をリラックスさせる作用があります。つまり、CBDは、精神活性作用により、気分をハイにさせるTHCとは真逆と言っても良いような作用を有する成分です。日本では、このリラックス効果などが着目され、様々なCBD関連商品が販売されています。
以下では、CBDの作用や効能について、より具体的に解説します。
CBDの作用・効能
CBDには、ドーパミンなどの神経伝達物質に対して直接作用して、心身をリラックスさせる作用があります。リラックス作用の効果は大きく、日々のストレスのみならず、うつなどの精神疾患に対しても有効と考えられています。
また、CBDにはリラックス作用のみならず、肌の炎症を抑える作用もあり、身体のかゆみやニキビなどにも効果があると言われています。そのため、リラックス作用を期待したリキッドなどや肌への効能を期待した化粧品なども販売されています。
THCとCBDとの作用・効能の違い
THCとCBDとの作用・効能の違いをまとめると次のようになります。
THC |
精神活性作用・ハイの状態になる |
鎮痛作用、催眠作用、抗がん作用 |
CBD |
リラックス作用 |
精神疾患緩和作用、肌の炎症防止作用 |
THCとCBDは、それぞれ真逆とも言える作用を有していますが、THCにも心身に害を与える効能だけでなく、心身に有用な効能もあります。
THCとCBDの安全性の違い
THCには、高い依存性があります。過剰な摂取を続けると、心身に多大な悪影響を与え、運動機能障害や記憶障害などをもたらします。そのため、THCは医療用大麻としても用いられる有効性があるものの、個人で利用するには大きな危険性のある物質であると言えるでしょう。
一方、CBDには副作用はほとんどないとされます。過剰摂取などにより、下痢や強い眠気などの症状を引き起こすこともありますが、いずれも一時的なものです。依存作用はないため、摂取しても安全な物質と言うことができます。
WHOの調査報告でも、CBDは非常に安全であるとの報告がされており、CBDの安全性は世界的に認められてると言えるでしょう。
参照:WHO「カンナビジオール(CBD)事前審査報告書」
THCとCBDの合法性の違い
日本では「大麻取締法」と「麻薬及び向精神薬取締法」の2つの法律によって、大麻が規制されています。大麻取締法第1条によると、規制を受ける「大麻」とは、大麻草及びそれを使用した製品のことをいい、大麻草の成熟した茎や種子は規制の対象外です。
CBDは、大麻草の茎や種子から抽出されている成分ため大麻規制法で規制を受ける「大麻」にはあたりません。一方、THCは、花穂や葉から抽出される成分であり、「大麻」に該当します。
さらに、麻薬及び向精神薬取締法では、大麻成分のうちTHCが規制の対象とされています。THCは、大麻取締法と麻薬及び向精神薬取締法いずれの規制も受けるのに対して、CBDは、大麻取締法と麻薬及び向精神薬取締法のいずれの規制も受けていません。
参照:厚生労働省「大麻取締法」
参照:厚生労働省「大麻取締法等の施行状況と課題について」
THCが含まれず安全なCBDリキッド
日本でもCBDのリラックス作用が着目されており、関連製品が販売されています。
リラックス作用が期待できるCBD関連製品としては、CBDリキッドが人気です。CBDリキッドはさまざまな製品が展開されています。そのため、どの製品を選べば良いのか迷っている方も多いことでしょう。
CBDリキッドを選ぶ際には、THCが含まれていない安全なCBDリキッドを選ぶようにしてください。その中でも、原料の検査や最終製品の検査をきちんと行っているものを購入しましょう。特に、国産製品は検査済みのものが多く安心です。
安全なCBDリキッドとしておすすめなのは、skewが販売・展開するものです。skewのCBDリキッドはCBNとCBDを高濃度で配合しているため、高い効果を実感できます。フレーバーも5種類用意されており、初めてリキッドを利用する方でも、好みに合わせて味わいやすいリキッドを選ぶことが可能です。
CBNも大麻由来のカンナビノイド成分の1つです。CBNにもCBDと同じく強いリラックス作用が期待でき、CBDと同様に日本における規制の対象となっていない安全な成分と言えます。またCBNとCBDは、同時に摂取することで相乗効果が生まれます。これはアントラージュ効果といわれ、両方が配合されたリキッドは、よりリラックス作用を感じることができるのです。
CBDリキッドに興味のある方は、ぜひ一度お試しください。
まとめ
CBDと並ぶ大麻由来の成分であるTHCについて解説しました。THCとは何かを理解するためには、同じ大麻由来の成分であるCBDと比較することが有用です。
THCにも、鎮痛作用や抗がん作用など有用な作用がありますが、現在のところ、日本においては規制の対象とされているため、絶対にTHCを摂取することはないようにしましょう。
大麻由来の成分としてはCBDが効能に注目され、多くの製品が販売されています。CBDのリラックス作用を体感したい方は、一度、CBDリキッドを試してみることをおすすめします。