テルペンとは?
テルペンとは、植物の精油成分に含まれる成分です。植物が作り出す化学物質であり香りや味に影響を与えます。
特有の香りや苦みをもち、リラックスをさせる働きや血圧を下げる働きがあります。レモンやオレンジの爽やかな香りもテルペンが生み出しており、香水やアロマテラピーにも利用されています。
大麻の植物は200種類以上のテルペンを生成しており、その中で大量に生成されるのは数十種類ほどと言われています。
テルペンは他のカンナビノール(CBDやCBN等)と同時に摂取することで「アントラージュ効果」という相乗効果を生み出すことで知られており、テルペンの有無を確認することは、CBD製品を購入する際に重要なポイントになります。
テルペンの特徴とは?
テルペンはイソプレン単位 (C5) から構成されており、イソプレン単位の数に応じて、それぞれモノテルペン (C10)、セスキテルペン (C15)、ジテルペン (C20)、セステルテルペン (C25)、トリテルペン (C30)、テトラテルペン (C40) と呼ばれています。
名称 |
主な特徴 |
主なテルペンの種類と用途 |
モノテルペン |
一般的にテルペンといえば、モノテルペンのことを指します。イソプレンが2つ結合したものです。芳香性の成分で、バラや柑橘類のような芳香を持ちます。 |
ゲラニオールやメントール、ピネン、リモネン、カンファー(樟脳)などがあります。 リモネンは、柑橘類に含まれる成分です。接着剤原料などとしても利用されています。 メントールは、爽やかな芳香を持ち、菓子や医薬品に清涼剤として用いられています。 ピネンは、森林浴効果をもたらします。 シネオールはすっきりとした香りと味を持っているため、食品添加物・香料・化粧品に利用されています。 |
セスキテルペン |
イソプレンが3つ結合したものです。非常に種類が多く3000種類以上存在するといわれていますが、香料として重要なものはおよそ20種類です。 |
エレメン、カジノール、カジネン、ファルネソール、ネロリドール、クローブ、サントニンなどがあります。 |
ジテルペン |
イソプレンが4つ結合したものです。 |
ゲラニオール、フィトール、アビエチン酸、タキソールがあります。 |
セスタテルペン(C25) |
イソプレンが5つ結合したものです。 主に菌類、地衣類などの植物や昆虫などの動物に含まれています。 |
ゲラニルファルネソールなどがあります。 |
トリテルペン(C30) |
植物界に100種程度が確認され分布します。キノコ、高麗人参類に含有される成分として生理活性が見出されています。 |
スクアレン、リモニン、ウルソール酸、スクワレン、ホパン、ベチュリン酸(ベツリン酸)などがあります。 |
注意事項
|