最近話題のCBDですが、購入・使用前に副作用について理解しておきたい人も多いと思います。世界保険機関(WHO)によるとCBDは安全で目立った副作用がない成分であると発表している一方、いくつかの研究では重篤な症状ではないものの副作用が報告されているケースもあります。
この記事ではこれまで報告されている副作用についてまとめてみました。
目次
- CBDとは?
- CBDの副作用は?
- 最後に
CBDとは?
カンナビジオール(CBD)はカンナビノイドの一種で、大麻や大麻に含まれる天然化合物の一種です。2018年以降、CBD製品の生産が増加しており、最近では大きな注目を集めています。
CBDの副作用とは?
CBDの副作用についてこれまでの研究等で報告されているものを列挙します。
- 食欲の変化
- 体重の変化
- 眠気や倦怠感
- 下痢
- めまい・ふらつき
- 口渇
- 肝臓への影響
上記以外にも、授乳時や小さい子供、運動障害のある方や持病を持っている方など、副作用や潜在的なリスクがあります。現時点において、報告されている副作用は、医薬品の処方薬と比較した場合、最小限に抑えられており、重篤な症状が表れてたという報告はいまのところありません。
食欲の変化
体重の変化
眠気
下痢
めまい・ふらつき
口渇
肝臓への影響
CBDを過剰摂取したらどうなるのか?
CBDを大量に摂取した場合はどうなるのか気になる方も多いかもしれませんが、過去の研究で、CBDを最大一日1,500mg摂取しても身体に害を及ぼさないことが報告されています。
また2007年に行われた研究では以下の報告がされていいます。
通常の摂取量で推奨される量は1日あたり10mgから30mgの間が多いです。そのため、普通に日常生活で利用する中でこれ以上の高用量を摂取することは現実的に考えにくいため、CBDを摂取しすぎてしまう心配はよほどのことがない限り心配ないと考えられます。
またそもそものCBDの性質として、THCのような中毒性がないため、CBDを大量に摂取しても中毒症状が現れることはありません。
ただし、全く何もないわけではなく、前述したようにCBD製品は効果や副作用の現れ方に個人差があるという大きな特徴があります。
多く摂取しても基本害はないとされていてもCBDを自分にとっての必要量を考えずにCBDを過剰摂取すると、余計な副作用や相互作用が現れてしまう可能性はあります。
CBDやCBDオイルを摂取する際には、必ず自分に合った摂取量を見つけ、CBDを摂取しすぎないように注意してください。
CBDはアレルギーを引き起こすか?
CBDの副作用はこれまで説明してきましたが、CBDはアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
アレルギー反応とは、体がアレルゲンとみなした成分を体が攻撃することによって免疫反応が特定の抗原対して過剰に起こることです。一般的に知られているアレルゲンとしては、ハウスダスト、ペットの毛、花粉、食品、薬物などが挙げられます。
CBDには、植物から抽出されているため、体にアレルゲンとみなされる可能性のある花粉や、アレルギー反応そのものを引き起こすヒスタミンが含まれているため、アレルギー反応を引き起こすことがないとは言えません。
CBDが起こすアレルギーの症状は植物による季節性のアレルギーや花粉症の症状に似ていると言われています。
アレルギーの症状として挙げられているのは、乾いた咳やくしゃみ、鼻水、吐き気、目の充血やかゆみ、のどの痛み、じんましんなどです。
これらの症状はCBDオイルの使用を中止すれば問題ないとされていますが、アレルギーと思われる症状が出たらCBDの使用をやめて様子を見てください。
呼吸困難や失神、混乱など普段と明らかに違う症状が万が一表れた場合や、アレルギー症状が深刻な場合には、直ちにかかりつけの医師の診察を受けるようにしましょう。
CBDはすべての人にとって良いというわけではないということが言えます。
CBDと医薬品の併用は相互作用に注意
CBDを摂取する方の中には医薬品と併用して摂取される方もいらっしゃるかと思いますが、その際は飲み合わせによってネガティブに働く場合もあるので注意が必要です。
例えばCBDは肝臓での解毒を阻害する作用があります。特に高用量のCBDは肝臓の酵素(CYP450)を阻害すると言われています。
特に高用量のCBDを以下の医薬品と併用する場合は注意が必要と言われています。
ステロイド、免疫抑制剤、スタチン、抗生物質、NSAID、AGⅡ拮抗薬(ARB)、カルシウム拮抗剤、βブロッカー、抗ヒスタミン剤、ベンゾジアゼピン、抗うつ薬、抗精神病薬、麻酔薬、プロトンポンプ阻害薬、消化管運動機能改善薬、経口血糖降下薬、SU剤、抗不整脈薬、抗HIV薬
CBDと一緒に薬を服用すると、その薬を解毒しないまま体内にとどまらせてしまい、結果的に体に悪影響を及ぼす可能性があると言われています。
CBDと同じような作用で、併用する医薬品に影響を与えるものの一つにグレープフルーツがあげられます。
グレープフルーツにも肝臓での解毒の阻害作用があり、併用薬の解毒を遅らせてしまうことがあります。
このあたりはご自身で判断されるのはかなり難しい部分ですので、自己判断はせずに、すでに他の医薬品を摂取されている場合でCBDを利用したい方は医者とご相談されることをおすすめします。
最後に
本記事ではこれまで報告されてきたCBDの副作用について紹介しました。用量を守っている限り重篤な被害は発生していないものの、これらの副作用については知っておいたほうが良いでしょう。服用中の薬品などとの相互作用については、担当の医師に相談することをおすすめします。
参考文献
注意事項
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