CBNの効果とは?CBDとの違いや違法性についても徹底解説!

CBNの効果とは?CBDとの違いや違法性についても徹底解説!

CBNはカンナビノイドの三大主成分の1つであり、鎮静作用や抗炎症などの効果が期待できます。しかし大麻植物から抽出される成分であるため、違法性について不安視する方もいるでしょう。そこで今回は、CBNの効果やCBDとの違い、その違法性についても詳しく解説します。



CBNとは?

CBNはCannabinol(カンナビノール)の略で、大麻植物に含まれる100種類以上あるカンナビノイド(天然有効成分)の1つです。ハイな状態を引き起こす成分であるTHC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール)や、リラクゼーションなどさまざまな健康効果を促すCBD(カンナビジオール)と並び、三大主成分の1つに数えられています。


CBNの安全性について

CBNはTHCが、酸素・光・温度にさらされ、分解されたことで生まれる副産物的な成分です。THC自体は依存性が高くハイな状態を引き起こすため、日本では違法とされていますが、CBNはこれらが分解されているため基本的にハイになることもなく、依存性もありません。

日本でも違法薬物として登録されていないことから、安全・安心に摂取することが可能です。

 

CBG・CBDとの違いとは

CBGやCBD、CBNはどれもカンナビノイドですが、成分が生まれる過程が異なります。カンナビノイドは、全てのカンナビノイドの元となるCBG-Aが存在し、これをそれぞれ別の方法で加熱、分解していくことで生まれるのがCBG・CBD・THCです。

また大麻植物から取れる成分の量にも、大きな違いがあります。CBDやTHCは主要カンナビノイドと呼ばれ、全体の2~20%の量が取れますが、CBGとCBNは全体の1%未満しか取れないことからレアカンナビノイドと呼ばれています。そのためCBGやCBNは、CBDの商品などと比べて高価です。

 

CBNは合法?違法?

日本で違法とされているカンナビノイドはTHCを代表としいくつかありますが、それ以外の成分はCBNはもちろん、CBGやCBDなども合法です。ただしCBNに関しては依存性が無い一方で、THCと非常によく似た構造をしており、感じやすい方は若干のハイを感じる(THCの10分の1程度)という声もあります。

そのためTHCが違法であることを考えると、今後CBNにも法的な規制が入る可能性は否定できないでしょう。ただし現在は完全に合法となっているため、気になる方は以下の商品などで早めにお試しください。

商品紹介

 

 

CBNに期待される効果

CBNに期待される効果としては、鎮静作用や抗炎症作用、食欲増進などが挙げられます。また緑内障の薬としての効果や、アントラージュ効果などにも期待できるでしょう。そこで次に、これらのCBNの効果について詳しく紹介します。

なお前述したように、CBNは大麻植物から取れる量が非常に少ないことから研究論文が少なく、今後さらなる研究や臨床試験が必要な段階となっています。そのため、次に紹介する効果については、あくまで参考程度として考えてください。

 

鎮静・催眠作用

CBN単体では鎮静剤の性質は無いとされていますが、CBDとの組み合わせでは鎮静・催眠効果が期待できます。あるラットの研究によれば、CBDとCBNの混合物を投与したところ、それぞれを単独で投与するよりも、顎関節症や線維筋痛症(3ヶ月以上体のあちこちが痛む病)の痛みを緩和したことが分かっています。

またCBDとCBNを組み合わせた製品などはすでに複数販売されており、CBDを多めに入れている製品のニーズの7割が睡眠となっています。ただし鎮静・催眠効果は科学的には証明されておらず、抗不安作用などによって不眠の原因となっている不安などを取り除くことで、二次的に睡眠を改善させている可能性が考えられます。


抗炎症作用

CBNは、メチシリン耐性を持つ黄色ブドウ球菌に対して強い抗菌性があります。黄色ブドウ球菌は人間の皮膚にも見られる菌ですが、傷に入るとニキビの原因になることや、敗血症や肺炎などの重篤な病気になる可能性のある菌です。

この菌は抗生物質であるメチシリンで対応を行っていましたが、メチシリンに耐性のある菌が発見されたことで、現在はこの菌に対応できる抗生物質の研究が進められています。CBNはこの菌に対して強い抗菌性があることから、ニキビや肌の炎症などに対する美容的な効果にも期待ができるでしょう。


食欲増進

2021年にイギリスで行われたラットの研究によれば、CBNを投与したラットは大幅に食欲が増加したことが分かっています。臨床試験は行われていないことから人間に対する効果は証明されていませんが、古くから大麻を摂取すると食欲が増して食べ物がおいしく食べられるとの話も伝えられています。

なおTHCは食欲増進の効果が十分に認められていますが、同時に依存性やハイも引き起こしてしまうため、CBNはこれらの副作用を起こさない代替品として、安全に食欲を増加させる効果が期待できるでしょう。


緑内障の薬にも

CBNは眼圧を下げる効果が期待されており、緑内障の薬としてアメリカの上場企業で研究が進められています。緑内障は、眼圧の高い状態が原因で目の神経などに障害を起こす病気のことです。

臨床試験の前に行われる、安全性や有効性を確認するための試験では、CBNがCBDやTHCよりも網膜の神経保護において高い効果を示したことが分かっており、現在注目を集めている成分と言えるでしょう。


アントラージュ効果にも期待

アントラージュ効果とは、大麻植物に含まれるカンナビノイドやテルペンを、単体ではなく2つ以上合わせて摂取することで、これらの効果が相乗的に働き、健康上のメリットを最大限に得られることを言います。

前述したCBNとCBDの混合物による鎮静・催眠作用も、アントラージュ効果の一例と言えるでしょう。またCBNはテルペンとの相性が特によく、毒性のある細胞に効果を示したという研究結果もあり、今後更なる研究や商品開発が求められています。

なお、skewではCBNとCBDを混合させた商品も複数販売していますので、気になる方はぜひこちらもチェックしてください。

商品紹介

 

テルペンとは

テルペンとは大麻植物に含まれている、独特の香りを与えている成分のことです。主に麻の雄株の花に含まれており、その種類は100以上です。カンナビノイドには香りがないことから、大麻特有の香りはテルペンの量によって決まります。またテルペンは単体でもカンナビノイドと同様にストレスを和らげる効果を持っています。



CBNの副作用について

アメリカの製薬会社が臨床試験前の安全性や有効性を確認するために、CBNを血中濃度1,000倍にしたテストを実施しました。その結果、さまざまな評価(行動姿勢や歩行など108の側面でチェック)を行っても、中枢神経系機能に問題は見られなかったことが分かりました。

ただしCBDはすでに処方箋にもなっており、副作用について明記されている(実際に副作用が出た例はほとんど無し)一方で、CBNについてはこれらの実績がほとんどないことから、今後更なる臨床試験や研究が必要となってくるでしょう。

 

 

まとめ

今回はCBNとはどんな成分か、またCBD・CBGとは何が違うか、安全性や違法性、得られる効果、副作用などについて詳しく紹介しました。CBNはその希少性の高さゆえ、CBDなどと比べ研究が進んでいません。しかし依存性の高いTHCの代わりとして期待が高まっており、今後さらに研究が進められていくでしょう。

既にCBDとCBNの混合物などさまざまな商品も発売されており、これから益々注目を集める成分となりそうです。

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