CBDに興味のある方は、THC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)とその効果を聞いたことがあると思いますが、大麻に含まれるカンナビノイドにはTHCやCBD以外の成分もあることがご存知でしょうか。
実は大麻草から抽出されるカンナビノイドにはCBDやTHC以外にも100種類以上存在すると言われており、その中でも有名なCBGやCBNはレアカンナビノイドとも言われています。
今回はCBD、THCについでメジャーなカンナビノイドである CBG(カンナビゲロール)を紹介します。
高価なレアカンナビノイド
CBG(カンナビゲロール)とは、CBDやTHCと同様に大麻から抽出できる100種類以上あると言われているカンナビノイド成分の一つです。
CBGは、他のカンナビノイドよりも少量しか大麻に含まれていません。
CBDが20〜25%、THCが25〜30%であるのに対し、CBGはほとんどの株で1%しか含まれておらず抽出コストが高いためレアカンナビノイドとも呼ばれています。
そのためCBG単体で構成された消費者向けの製品は現時点では非常に限られており、あったとしても非常に高価です。
日本国内でもブロードスペクトラムの商品(CBD以外のカンナビノイドが含まれている商品)でCBGが多少含まれている商品は多数存在していますがCBGはメインとなっている単体の商品はほとんど有りません。
CBGは他のCBDやTHCの前駆体
CBGは、1960年代に研究者によって発見されました。
他のすべてのカンナビノイドが合成される前駆体であるため、カンナビノイドの「母」または「幹細胞」と呼ばれています。
CBGは主に未成熟の若い大麻草から作られます。若い大麻草は完全に成熟した大麻草よりもCBGを多く含むためです。
White CBG、Super Glue CBG、Jack Frost CBGのように、CBGの含有量が他の株よりも多い株もあります。
これらの系統は、より多くのCBGを生成するように特別に栽培されています。
CBDもTHCも、最初はCBGの酸性の形であるCBGAとして始まります。これが、若い大麻草がより高い濃度のCBGを含む理由です。
CBGのほとんどが植物の成長に伴って、CBDとTHCに変換されているため、CBDとTHCの濃度が高い成熟した大麻草では、CBGの濃度が非常に低くなっています。
CBGの効果は?
CBDは、エンドカンナビノイド系との間接的な相互作用によって作用すると言われていますが、CBGは脳内のCB1およびCB2カンナビノイド受容体との相互作用によって直接効果を引き出すと考えられています。
有名なカンナビノイドであるCBDやTHCに関する情報が豊富にあるのに比べて、CBGの治療効果に関する研究は比較的少ないのが現状です。
CBGとCBDの比較
CBDとCBGは多くの類似点があり、どちらもエンドカンナビノイドシステムに作用するため、よく比較されます。
CBGとCBDはどちらも非精神活性で、THCのような精神活性作用はありません。
CBDとCBGの大きな違いの一つは、大麻草に含まれる量です。
ほとんどの大麻草には、CBGは1%しか含まれていませんが、CBDは最大25%含まれています。
CBGがエンドカンナビノイドシステムと相互作用する方法は、CBDとは異なります。
CBGはCB1とCB2の両方の受容体に直接結合し、より効率的に効果を発揮することができる言われています。
CBGが含まれた製品
日本国内ではCBGがメイン配合されている製品は極わずかです。
但し、ブロードスペクトラムと呼ばれているCBD以外のカンナビノイドも含まれている製品にはCBGが含まれているものも多数あります。
CBG単体の効果は実感できませんが、CBGが含まれている製品を購入したい方はブロードスペクトラムの商品を購入するのが良いと思います。
skewでは日本では数少ないCBGをメイン配合したベイプ「CBGリキッド」を発売しています。気になる方はぜひお試しください。
今後の見通し
アメリカやヨーロッパなど日本よりもCBDやカンナビノイド製品が普及している国ではCBGのみが含まれている製品も多数出てきています。
また安価に抽出する方法についても研究等が進んでいるようなので実際に手に取りやすい形で市場に出てくるのは時間の問題かもしれません。
今後はCBGにも注目です。
参考文献
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