「CBDオイル」と「ヘンプオイル(ヘンプシードオイル)」はどちらも美容や健康に良いものとして注目を集めていいますが、どちらも同じ植物であるカンナビス・サティバ種という大麻草が原料になっています。
同じ植物から抽出されているため混同されがちなCBDオイルとヘンプオイルですが、それぞれに異なる特徴があります。本記事では両者の違いについて解説していきます。
目次
- CBDオイルとヘンプオイルの共通点
- CBDオイルとヘンプオイルの違い
- CBDオイルとヘンプオイルの比較まとめ
- 製品の見分け方
- 最後に
1. CBDオイルとヘンプオイルの共通点
CBDオイルもヘンプオイルも、同じ大麻草に由来していますが、どちらも依存性や中毒性はありません。CBDオイルやヘンプオイルを飲めばハイになれると勘違いされる場合もあるようですが、実際にはどちらも大麻の精神作用を持つTHC(テトロヒドロカンナビノール)が含まれていないため、精神作用はありません。
2. CBDオイルとヘンプオイルの違い
CBDオイルについて
概要
CBDオイルはCBD(カンナビジオール)が含まれた商品として販売されているオイル製品を指します。CBDオイルに含まれるCBDは、大麻の花、葉、茎、種子など大麻の様々な部位から抽出されます。日本では大麻取締法により、茎及び種子から抽出されたもののみが利用可能になっています。
製造方法
CBDオイルの製造方法については主に以下の2つの種類があります。
フルスペクトラム
大麻草からCBDのみを抽出したものではなくCBD以外の成分(テルペンやフラボノイドなどの植物成分やCBN、CBC等の他のカンナビノイド)も抽出し、それらの複数の成分が含まれた製品のこと
ブロードスペクトラム
大麻草からCBDを抽出したアイソレートCBDにTHC以外のカンナビノイドを加えた製品のこと
使用方法
- 舌下に垂らして摂取する方法
- コーヒーや他の食品や飲料に混ぜて摂取する方法
ヘンプオイル(ヘンプシードオイル)について
概要
一方、ヘンプオイルはヘンプシード(麻の種子)抽出される植物性の油で、CBDやTHCなどのカンナビノイドは含まれていません。しかし豊富に栄養素が含まれており、スーパーフードとして注目を集めています。栄養素としては鉄や亜鉛、マグネシウムなどのミネラルや必須脂肪酸のオメガ3、オメガ6、アレルギー性の低い良質なタンパク質(アミノ酸)などを含んでいます。食用の油以外にもクリームやローションにも使用されています。
使用方法
- 食用油として料理に使用
- 皮膚に塗って使用
3. CBDオイルとヘンプオイルの比較まとめ
項目 |
CBDオイル |
ヘンプオイル |
主な成分 |
CBD(カンナビジオール)とその他のカンナビノイドなど |
ミネラルや必須脂肪酸、タンパク質(CBDは含まれていない) |
抽出方法 |
大麻草の花、葉、茎、種子等から抽出 |
ヘンプシード(麻の種子)のみから抽出 |
製品の製造方法 |
フルスペクトラムとブロードスペクトラムの2つがある |
ヘンプシード(麻の種子)抽出される植物油を利用 |
主に期待されている効果 |
主にリラックス効果 |
炎症を抑える作用など。美容や健康に |
使用方法 |
舌下に垂らして摂取する方法やコーヒーなどの飲料や食品に混ぜて摂取する方法 |
食品用の油として摂取する方法や皮膚に塗る方法 |
4. 製品の見分け方
製品のパッケージ、成分表を確認するようにしましょう。CBD製品の場合はCBDまたはカンナビジオール等の記載があります。ヘンプオイルの場合はヘンプシードオイル等の記載があるはずです。どちらも含んだものとしてヘンプシードオイルにCBDを含ませてCBDオイルとして発売されている製品もあります。
5. 最後に
CBDオイルとヘンプオイルはどちらも麻から作られた製品であり、どちらも人体も大きな効果をもたらす可能性が伝えられています。得たい効果に応じて使わけていくのが良いと思います。
参考文献
注意事項
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