最近話題のCBDについて、アメリカではゴルフやアメリカンフットボールなどのメジャースポーツのトッププレーヤーがCBDの利用を支持しています。日本でも一部の格闘技やスポーツ選手が利用しているようです。今回はCBDをスポーツへの利用についてお伝えします。
目次
- CBDとは
- なぜアスリートはCBDを使うのか?
- 国際大会での使用は可能なのか?
- 副作用は?
- 最後に
CBDとは?
CBD(カンナビジオール) は、大麻植物に含まれている 100 種類以上あるカンナビノイドと呼ばれる成分の 1 つです。CBDは、スポーツに関連する問題の解決に役立つ可能性が示されています。CBDと同様に大麻の成分として有名なTHC(テトラヒドラカンナビオール)は精神活性作用がありますが、CBDには精神作用はありません。日本国内においてはCBDの利用は合法ですが、THCの利用は禁止されています。
なぜアスリートはCBDを使うのか?
CBDは精神作用がなく、様々な効果があると研究等で報告されています。CBDはスポーツに関連する問題の解決に寄与することが期待できるとされており、激しい運動に参加するアスリートに有用であると考えられています。THCも使用できますが、副作用を引き起こす可能性があり、アスリートのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。WHO(世界保健機関)の2018年の発表においてもCBDは依存性がなく、安全な成分であることが示されています。
国際大会での使用は可能か?
世界アンチ・ドーピング機関は2018年にCBDを禁止薬物のリストから外したため使用が可能になっています。THCについては、アメリカでもメジャーリーグを除いて、ほとんどのメジャースポーツリーグや競技団体では、使用を禁止しています。
CBDを摂取してもTHCの陽性反応が出ることはありませんが、CBD単体(CBDアイソレート)ではなくフルスペクトラムの製品を利用した場合は、製品によっては微量のTHCが含まれている場合があるため陽性反応が出たこともあるようです。
副作用は?
CBDの副作用を経験する人もいますが、比較的限定的です。2017年の調査によると、CBD使用の最も一般的な副作用は以下の通りです。
副作用
- 眠気
- 疲れ
- 下痢
- 食欲の変化
- 体重の変化
アスリート向けのCBD製品
以下に記載のようにCBD製品には塗るタイプや口から摂取するタイプがあります。目的にあった適切な製品を選ぶことをおすすめします。また適切な摂取量は個人によって異なるため少量から初めて自分にあった量を摂取するようにしましょう。
摂取方法 |
摂取方法詳細 |
対象の主な製品 |
舌下摂取 | 舌下に数滴垂らし、1~2分溜め込んでから飲み込む方法です。 |
・オイル |
経口摂取 | CBDが含まれた製品を食べるまたは飲むことで摂取する方法です。 |
・カプセル
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吸引摂取 | 専用のデバイスを使ってCBDを気化し、蒸気摂取する方法です。 |
・リキッド |
経皮摂取 | 身体の気になるところに直接塗る方法です |
・クリーム |
最後に
CBDのスポーツでの利用についてまとめました。日本においてはまだ事例は少ないものの海外では一般的な利用方法になっています。スポーツでのCBDの利用を検討している方の参考になれば幸いです。
参考文献
注意事項
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